【ZERBINO新宿店 石井ブログ】
ZERBINO新宿店の石井です。
今回は水牛釦について…
お勉強的講釈は述べませんので、水牛釦について詳しく知りたい方は調べてください。たくさん出てきますので…
…ZERBINOでは水牛釦は基本的に全て無料です。
なぜ無料にするかというと、「釦が良ければスーツがよく見える」この理由につきます。
これは逆も然りで「釦が悪ければスーツが悪く見える」とも言えます。
皆様ご存じの通り、ZERBINOはかなりの拘りをもって、仕立てやディティールに凝ったスーツを作成しております。そんなスーツにプラ釦を付けて頂きたくないという思いが本音です。
ZERBINOのスーツに欠かせない水牛釦、
実はこのボタンは、時間が経つにつれ微妙な変化を見せてくれます。
これは私が入社した年の冬に作ったジャケット。もう5シーズン共にしております。早いものです。今ならきっと違う風に仕立てると思いますが、これはこれで良いです。
未だに気に入っていて、休日にも仕事にも沢山着ているジャケットです。生地はE・THOMAS。
初めてのラグジュアリーラインをオーダーし、今か今かと仕上がりを待っていたのが懐かしいです。
察しの良い方は気付かれたかもしれませんが、
一番触れているフロントの釦だけ色と艶が違います。
指の脂や、摩擦による研磨によって表面が平面化されてきた結果でしょう。
ほとんど触れない袖釦と比べると一目瞭然。
本来は袖ボタンのようなダークブラウンなのですが、艶どころか、退色もし、明るくなっております。
ふと思い出し、見比べてみるとこれだけ違っていることに少々感動を覚えました。
今までお客様には「経年変化するんです。」と、勉強した知識だけでお伝えしていたのですが、実際に見るのは初めてでした。
自分の所有しているジャケットに、より愛着が増した気がします。ジーパンのような物でしょうか。きっとプラスチック釦ではこう思わなかったに違いありません。
言葉は悪いかもしれませんが、安物には安物なりの理由があります。モノに対してコスト重視で買い物をしてしまうと、後々後悔することが多いですね。削ったコストが、実は重要な役割をしていたなんてことは、よくあります。
高級ブランドであってもプラ釦を使っているところは平気でありますので一概には言えませんが、釦、裏地、ステッチは一つの指標にするといいと思います。
ZERBINOではそういった迷いを排除して頂く意味もあり、自動的に付けさせて頂いています。(もちろんコストはその分かかっていますので、色々工夫しております)ディティールについて、特にお考えではなかったお客様が、後から「これ、いい釦なんだ…!」と思って頂ければこれ幸いです。
私たちのスーツやジャケットも出来る事なら長く使っていただきたいです。丈夫さというよりも愛着の話ですね。愛着のない物は手放してしまいますから。
以上石井でした。
おまけ
(これ、本物の角です。これから作られます。自然の武骨さに、手に取りながら圧倒される時があります。)
■営業情報
ZERBINOは新型コロナウイルス感染対策として
当面の間、11:30-19:30の短縮営業となります。
ご不便おかけいたしますが、
ご理解・ご協力のほど、宜しくお願いいたします。
■新宿店専用LINEアカウント
お問い合わせやなど直接承ります。
パソコンでの対応となりますので返答にお時間をいただく場合がございます。
お急ぎの場合はお電話いただければ対応いたします。
登録ID : @253hxeso
※友だち検索で上記のIDを入力するか、
QRコード読み込みで登録お願い致します。
http://nav.cx/fULCXy7(こちらのリンクで友達追加が出来ます。)
■ZERBINO新宿店へのアクセス
■ZERBINO TOP
URL: https://www.zerbino.info/
■ZERBINO Gallery
URL: https://www.zerbino.info/gallery/suit
■ZERBINO Item & Price
URL:https://www.zerbino.info/item/