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夏のフォーマルの王道

【ZERBINO銀座店Blog】

 

 

みなさまこんにちは。

ZERBINO銀座店の田上です。

本日ご紹介する生地はこちらです。

 

ベックサイド

 

 

BECKSIDE MILLS    ベックサイドミルズ

WOOL 40%  SUMMER KID MOHAIR 60%

生地品番   2302-302

Custom Line   ¥75,900(税込み)

Luxury Line   ¥130,900(税込み)

 

 

 

ベックサイド・・・あまり聞かない名前かもしれませんが、

昔からモヘア、特にモヘア混のフォーマル用の生地といえば

ベックサイドというくらい欠かせないメーカーです。

かなり前(30年以上?)からジョンフォスターグループの一員ですが、

フォーマル用のモヘアバラシャは仕込めば仕込むだけ売れていった

記憶があります。

 

ベックサイド

 

以前、私のブログでジョンフォスターをW・ハルステッドに

負けず劣らずのモヘアスペシャリストと書きましたが、

実はこの2社は所謂ハダースフィールドではなく、

隣接するブラッドフォードに在ります。

生地の仕事を始めたときの直属の上司(80代半ばでいまだ現役です)に

聞いた話ですが、もともとハダースフィールドのメーカーはモヘア混の

生地を作っていなかったそうです。

逆にブラッドフォードでは洋服の裏地として使用するモヘアの織物を

作っていたようです。

さらっとした滑りの良さと光沢が裏地に向いていたのですね。

元々、高温多湿の日本以外でモヘア混の生地を好んでスーツに使っていた国は

ほとんど無かったようで、スーツ用の生地の一大産地であるハダースフィールドは

モヘアを扱っていなかったということです。

そのため、主に日本向けのモヘア混生地はブラッドフォードのメーカーが

供給することになりました。

そんな歴史的な背景で、ジョンフォスターやハルステッドがモヘアスペシャリスト

に成りえたのでしょう。

ご紹介したいエピソードはたくさんあるのですが、今回はここまでにします。

 

ベックサイド

 

今回ご紹介している生地はブラック無地の平織りです。

モヘアトロピカルなんて呼ばれていますね。

すっと以前より夏の礼服生地として活躍していた品質ですが、

年間通して使いたい礼服ですので、夏限定のこのような品質は

売れなくなっています。

しかし、暑い季節のセレモニーでもビシッと決めたい方には

うってつけの生地です。

サマーキッドモヘアの上品な光沢と、パリッとした仕立て上がりを

味わってみてはいかがでしょうか。

 

ZERBINO銀座店 田上

 

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