【ZERBINO銀座店石井ブログ】
ZERBINO銀座店の石井でございます。
本日は私の個人オーダー分が仕上がりましたのでそのご紹介。
ZERBINOで展開しておりますVINTAGE ARCHIVEシリーズの生地で仕立てました。
(顔がぶれてますね…笑かつ虚無の表情)
Fabric：VINTAGE ARCHIVE
Custom Line : ¥81,000+Tax(¥87,100)
Luxury Line : ¥129,000+Tax(¥141,900)
品質：W100%
品番：27-028z
いつもと少し違うサイズアプローチにいたしました。
肩、胸のボリュームはしっかり取り、ウエストにかけて絞りを強く入れています。
肩幅はいつもより1.0cm広くとったことで、よりウェストのくびれが強調されます。
各所サイズ感について。
基本的にベストは短い方がかっこいいです。
その為には股上を深くとる必要があります。
ベストはスラックスと合体していなければならない事が理由として挙げられます。
上と下が一つで繋がっていると非常に統一感があり綺麗に見えますね。
こちらのスラックスはかなり深く股上を取っている為、ここまでベスト丈を短く出来ます。
スラックスは、ややハリウッドトップを意識したサイズ感ですが、古く見えすぎずいい感じです。
昔の寸法通り作ると、昔のスーツですから。
昔のスーツはそれはそれで良いのですが、個人的には現代に通用するサイズ感で作成するのがおすすめです。
VINTAGE ARCHIVES のシリーズ、テキスタイルデザイナーが実際に所有しているビンテージの品々からインスパイアをえたデザインが魅力的ですが、何よりも素晴らしいのは生地作りへのアプローチです。
ビンテージ生地。現代では生産コストの都合上やらなくなってしまった柄出しや、肉厚な生地感など魅力的ではありますが、いかんせん着心地は良くありません。
そこがまた魅力的ではあるのですが、扱いづらい部分でもあります…。物によっては肌を削るような荒々しい生地もあります。
こちらのシリーズは、糸使いは当時を再現していますが、それに使われる原毛は高いSuperのものを使用しています。
私が仕立てた生地はこんなに分厚いのに80’sです。
そのため、生地に厚みはありつつも柔らかく弾力を持った着心地に。実際着ていても確かに重さは感じますが、モチモチとした質感です。
本当にオススメです。こちらのシリーズは一点ものが多くあります。
ぜひ皆様ご覧になってください。
以上石井でした。
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