【ZERBINO銀座店 石井ブログ】
ZERBINO銀座店の石井です。
最近は軽くしなやかな生地も気分ですが、やはり迫力のあるヘヴィ・ウェイトの生地にはどうしても惹かれてしまいます。
(売り場に於きましてもその厚みから、かなりの異彩を放ちます。)
NO.45-715Z (master made series)
Custom Line ￥89,100(tax in)
Luxury Line ￥147,400(tax in)
実際に持ってみると分かりますが
王者のごとき重さ。
ウェイトは恐らく450-500g/ｍはあるでしょう。
織り方はドライタッチな平織ながらも、
ぼこぼことした畝があり、立体感があります。
昔の生地から着想を得たこちらのシリーズ。
ビンテージ生地ではありませんが、
当時より良い原毛を使い
当時の糸使いで作成しているため、
かなり贅沢なモノづくりをしています。
…古き良き時代とはよく言ったものです。
このようなモノづくりは需要とコストが釣り合わない為、
今はほとんど見かけることがありません。
服装は軽く、着やすく、カジュアルな方へ流れていきます。
これは服飾の歴史を見ると当然かもしれません。
というか、普通に考えれば着やすい方が良いですよね…。
ところがそうはいかないのが服好きの性。
服好きは過去を紐解き、映画や写真等から、
その時代の服装にあこがれを持ちます。
軽くモダンな生地。それはそれでよいのですが、
(私もかなり好きです)
一方でその生地では、あの紳士たちの服装は体現できません。
彼らの重厚な見た目。それは生地が違うからです。
落ち感の良い生地は、
非常に立体的なシルエットを生み出します。
迫力満点です。
このボリューム感。
生地が折り重なるパーツである肩回りや
ラペルは特に迫力が増します。
非常にリッチな仕上がりになるでしょう。
この生地でトラウザーズ単品を作るのもいいですね。
ゆとりの持ったサイズ感で、
ストレートに落とすのが
この生地を最も有効に魅せる方法だと思います。
一応春夏生地ではあるのですが、
その重さから夏は確かに暑いでしょう
(風の通りは感じると思いますが)。
ですが日本の気候で考えれば、
こういった生地は本来通年ものなのでは？
と思う最近です。
夏が長いですから、
夏よりの素材の方が長く着れるのかもしれません。
暑がりな方でしたら冬も着ることが出来ます。
本当に素晴らしい生地です。
各店在庫は有りますので、
是非ご覧になるだけでもご来店ください。
以上石井でした！
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