【ZERBINO銀座店 石井ブログ】
ゼルビーノ銀座店の石井です。
艶のある服地というのは、
いつだって心奪われるものです。
ですが、反面耐久に難があり、
実用には向かないという
儚い側面も…。
折角綺麗なスーツを仕立てたからには、
なるだけ長く使いたいというのは
良くあるお悩みかと思います。
流石に強靭とはお伝え出来ませんが、
バランスの取れた最高の生地をご紹介。
弊社オリジナル生地である
Col Salto(コルサルート)の新作。
これまでも、ジャパンクオリティの
「ダブルシュランク」や「フレスコ(ポーラ)」など、
何度もその魅力をお伝えしてきたコルサルート。
(※過去の記事はこちらをご参照ください)
・「拘りのつまったジャパンクォリティ。¥63,000+TAX(¥69,300)~タブルシュランク~」
・「フレスコ(ポーラ-)オリジナルだからこそできるクォリティと価格¥63,000+TAX」
これらは、カラーラインナップはコンサバティブながら、
程よい耐久性と品性を兼ね備えたオーセンティックな生地。
国産ゆえのコストパフォーマンスも魅力ですが、
この度さらなる名作が到着…。

■ Col Salto(コルサルート)SUPER100
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NO.TS7286
- 目付: 300g/m(通年物として最適なウェイトです。)
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カラー: ネイビーのみ
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価格↓
CL ¥71,500(tax incl.)
LL ¥136,400(tax incl.)
今回の新作が今までの生地と違う点は、
なんといっても原毛の細さです。
SUPER100の細い原毛を使用することで、
手触りの良さと色の深みが増しました。
業界内でもよく言われることですが、
実はSUPER100あたりが「実用性と美しさ」
のバランスが最も取れているとされています。
SUPER140以上の極細原毛は確かにエレガントですが、
仕立てが難しいという側面があり、
耐久性の面ではどうしても
デリケートにならざるを得ません。
着用頻度が高い方にとって、
美しさと強さを両立したSUPER100の艶仕上げは、理想的な選択かと。

また、名立たるメーカーも、必ずこの様なラインナップを用意しています。
ドーメルの「アマデウス」や、
カノニコの「ペレニアル(こちらはSUPER110)」等。
これらはまさにブランドの顔。
やはり服作りや日常着としてのバランスを見ると、
絶対に必要なシリーズですね。
■ 2つのこだわり
このオリジナル生地には、かなりのこだわりが詰まっています。
1. 尾州にて約100年前のションヘル織機を使用
実際に織っている現場も見て参りましたが、
スチームパンクのような重厚な機械が、
けたたましい音を立てて動く姿は圧巻です。
(流石に蒸気では動いていませんが笑)
この織機の最大の利点は、ゆっくりと時間をかけて織り上げること。
縦糸に過度な緊張を与えないため、
モダンな生地のような「ピン」と張った表情ではなく、
生地本来が持つふくらみと、優しい風合いが生まれます。
2. ダブルシュランク仕上げ
以前の記事でも触れましたが、改めてその工程をご説明します。
一般的なプレスの後、生地に膨らみを持たせるために蒸気を掛け、その後1回目より軽いプレスで安定させて「ヌルミ」を追加します。この工程を2回繰り返すのが「ダブルシュランク加工」です。
(※これはネットにもあまり載っていない一次情報です!)
生地は、実は出来上がったばかりは非常にバサバサとしており、
「本当にこれがあの綺麗な生地になるのか…?」
と疑うほどです。
なので、最終仕上げの工程をどのようにするかが、
生地の表現に関して重要な役割を持ちます。
原毛の細さを追求し過ぎず。
仕上げで艶を出すことで、
耐久性とのバランスをとることができます。

今回レシピは、SUPER100のクオリティにとてもよくハマり、
独特の「ぬるり」とした表情に仕上がりました。
ふっくらと優しい質感でありながら、内側からにじみ出るような光沢。
ネイビースーツの、一つの完成形と言っても過言ではありません。
(ほかにも名作生地はあるので、やや誇張が入っているのは認めます。)
もっともっと語りたいことは山ほどあるのですが、
(適切にお伝え出来ているのか、いつも不安に思います。)
長くなってしまうので本日はこの辺りで!
現時点では全店に在庫がございます。
ぜひ店頭でお確かめください。
以上、石井でした。





