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【ZERBINO完全オリジナル】遂にビットローファーが注文可能になりました。

【ZERBINO IFORMATION】

 

日頃よりZERBINOをご愛顧いただき誠にありがとうございます。

既に顧客様にはお葉書が行っているかと思いますが、この度ZERBINOとMIYAGIKOGYOとでオリジナルのビットローファーを作成いたしました。

ZERBINO完全オリジナルの為、ZERBINO全店にて注文可能でございます。

 

こちらのINFORMATIONでは、その製作工程や、私たちの意図するところを熱くお伝えしたいと思います。

 

 

 

 

【2023年6月時点の価格】

¥66,000(Tax in)~ +ビットOP¥3,300(Tax in)

スエードやムラ革で注文の場合は

¥60,500(Tax in)+ビットOP¥3,300(Tax in)

※サイズ展開は当面の間6 1/2(24.5)~9 1/2(27.5)に限ります。

どうしてもご注文されたい場合は作成可能ですが、スタッフのご説明を良くお聞き頂き、ご理解いただけますと幸いです。

 

 

 

 

イタリアのメゾンブランドにて興ったビットローファーのデザインは、得も言われぬエレガントな雰囲気で、世界中の人々を魅了しました。

大きな流行となって瞬く間に世に拡がり、そして定着。

貴族的な背景を持つ馬具の装飾品から着想を得ている為、ラグジュアリーな雰囲気を纏います。

大きな流行の波は有りますが、ビットローファーは今やいつの時代に於いても履いている方を見かける、普遍的なデザインです。

 

 

 

 

 

 

ZERBINOは常に普遍的でクラシックなものを基盤としつつも、成熟した大人が持つ、エレガントさや遊び心をご提案しております。

そこに多少の毒が含まれるのも、決して悪いことではないと考えております。

これはZERBINOの根幹となる考えであり、また、ファッションを楽しむ為の秘訣なのかもしれません。

 

 

約一年程前、MIYAGIKOGYOとZERBINOとで新たなデザインを作成する話が出た時、真っ先に話に出たのがこのビットローファーです。

ZEBRINOの考えからすると、もはや必然でした。

その毒を持ったエレガントさに、私たちは常日頃より心打たれておりましたが、中々良いビットローファーに出会えず苦悩しておりました。

今回満を持して完成しましたが、ZERBINOスタッフ一同心待ちにしていた為、お客様へご提案したいのはもちろんの事、何より自分たちが「履きたい!」といった気持ちが先行してしまいます。

 

以下ではZERBINO完全オリジナルであるビットローファーの、拘りをご紹介していきます。

 

 

 

①木型

日本が誇るクラフツマンシップ、MIAYGIKOGYOラインの木型を使っております。

以前より行っておりますトランクショーと同じ物ですので、オーダー歴のある方は安心してご注文下さい。

もはや説明不要ですね。インサイドストレート、玉ねぎ型の踵。

立体的で捻じれた木型は、非常に足へのすいつきがよく、日本人の足に良く合います。

 

 

②ビット金具の大きさ。

 

 

 

画像左が正式なもので、右側が1STサンプルです。

正直初めにこれが仕上がって着た時、なんだか違う…と思いました。

率直に言えば上品すぎる感じがしたのです。

確かに小ぶりでいいのですが、我々としましてはもう少し毒が欲しいと感じました。

木型のバランス的にも上手く収まり過ぎているように思えます。

製作メンバーも作成前は右の小さい金具を使うことで一致していたのですが、出来上がりは想像と違い、変更となりました。

カロリーのある金具が、寧ろ全体のバランスを整えてくれました。

 

 

③ビットパーツの曲線

 

 

次にこだわったのがビットパーツの曲線です。バンド部分の事を指します。

右の完成形の方がえぐれたように曲線を描いています。

世にあるビットローファーをよくよく見ると、端が大きく真ん中に向かってかなり細くなっている、いわば蝶やリボンの様な形になっている物が多いです。

(ビットの元祖もそうですね。)

やはりあまのじゃくが多いZERBINO。右に倣えのものづくりでは面白味に欠けると考えてしまいます。

ZERBINO独自の方法でどうエレガンスさをだすか考えた時、曲線を極端に強くすることで、それを表現する事に辿りつきました。

特に履いた時上から見ると半月の様に丸い形をしています。これは中々見る事のないデザインです。

 

 

④モカの範囲

 

モカとは前足部の丸い縫目の事を指します。

下の1STサンプルは、通常MIYAGIKOGYOで使用しているモカをそのまま流用しましたが、先に述べた通り、綺麗に納まり過ぎてどうも雰囲気が出ませんでした。

MIYAGIKOGYOはインサイドストレートの優秀な木型の為、内側モカ縫い部分がつり込み後直線的になるのも相まり、ビット特有の匂いを打ち消していました。

 

(ほかのデザインではばっちり合うのですが…)

 

より大胆に外側に縫い上げる事、そしてつり込み時点でストレートになり過ぎないよう再度作成し直し、最終的に上のデザインに。

この構図からでもビットパーツの曲線具合が良く分かりますね。

 

 

 

 

以上製作にあたりご説明させていただきましたが、最終的には言葉はいりません。「只かっこいい」それだけでいいのかもしれませんね。

定番ですが先に述べた拘りの通り、他にはないデザインで自信を持ってお勧めできます。

 

 

ドレスウェアであるスーツに合わせ、そのギャップを楽しむのもいいですし、

カジュアルウェアを格上げすべく、普段履きとして気軽に履くのも良いです。

 

 

様々な場面で、ご自身をエレガントに彩ってくれます。

虎ノ門店のみ、向こう二カ月は1STサンプルの展示となってしまいます。

実際にご覧になられたい方は、ZERBINO新宿店、銀座店にお越しくださいませ。

皆様のご来店心よりお待ちしております。

 

 

ZEBRINO 一同