【ZERBINO-ゼルビーノ-新宿店blog】
皆様こんにちは!
ZERBINO-ゼルビーノ-新宿店の舘澤です!
突然ですが、生地整理をしていたところこんな生地を見つけました。
Fabric:MARLING&EVANS -London Shurunk-
Order Suits
Custom Line:¥80,300 in tax
Luxury Line:¥147,400 in tax
品質:WOOl 100%
品番:66067
London Shurunkとは、生地そのものに対して行う加工のことで、
英国の伝統的な毛織物の仕上げ加工です。
織り上がったウール地に強い縮絨(しゅくじゅう)(シュランク)
加工をすることで、生地をあらかじめしっかりと縮ませます。
そうすることで、繊維同士が密に絡み合うので
高密度でコシのある質感となり、ハリ・弾力・耐久性
に優れた生地となるのです。
また、London Shurunkがただの縮絨工程ではないのは
時間をかけてゆっくりと乾燥させていくためです。
一般的な乾燥機等で短時間で乾燥させるのではなく長時間
かけて自然に乾燥させるので生地に負荷がなく
自然に目がつまり柔らかなウールらしい風合いを残しながら
光沢感のある生地に仕上がっていくというものです。
生地そのものでもそうですが、スーツに縫いあがった際も
生地が安定してくれるので型崩れや寸法変化が起こりにくい
という点は非常に魅力的です。
※縮絨とは簡単にいうと、水、熱、摩擦にさらすことで生地同士の
密度が上がり元に戻らない様に縮みます。
以前、工場見学に参加した際に縮絨(しゅくじゅう)の機械を実際に見たことがあります。
工場で縮絨する場合は生地の伸び縮みを安定させるために行うので
強弱はつけない認識ですが、織り上がった生地に縮絨を
かける場合、強弱によって仕上がりが変わるようです。
縮絨を強くするとハリコシがある構築的なシルエット
になり、弱くすると柔らかくドレープが出やすい生地になります。
フランネルなどは強い縮絨をする生地の代表例です。
「London Shurunk」は
生地のロールスロイスといわれるFINTEXや日本由来の英国生地MINOVA
でも採用されています。
現代にこのような手間暇がかかっている生地はそうそうありません。
まさにお値段以上のクオリティーでしょう。
(現行で同じ生地をご案内する際は+2.3万くらいはしそうです。)
天候の安定しない英国で、それでも威厳を保つために洋服を綺麗に
着ようとするなかで生まれた知恵なのだと思います。
こういった生地ひとつでもそのような背景を感じ取れる
のは紳士服の奥深さを物語っていますね。
こちらも併せてご確認ください!
ZERBINO新宿店 舘澤







